増大特集 脳とからだ
Ⅱ.グリアと脳の相互作用
治療戦略から考えるアルツハイマー病の神経炎症
関谷 倫子
1
,
飯島 浩一
1
Sekiya Michiko
1
,
Iijima M. Koichi
1
1国立長寿医療研究センター研究所認知症先進医療開発センター神経遺伝学研究部
キーワード:
アルツハイマー病
,
ミクログリア
,
リスク遺伝子
,
疾患修飾薬
,
病態ステージ
Keyword:
アルツハイマー病
,
ミクログリア
,
リスク遺伝子
,
疾患修飾薬
,
病態ステージ
pp.446-449
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201411
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アルツハイマー病と神経炎症の関わりは古く,初めて症例が報告された1906年には,肥大化したグリア細胞がアミロイド斑の周囲に集積する様子が観察されていた。近年のゲノム解析により,多くのミクログリア遺伝子がアルツハイマー病の発症リスクと関連づけられ,神経炎症が病理形成の主要因子として働くことが示された。本稿では,神経炎症を標的としたアルツハイマー病の治療戦略の現状を概説する。
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