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特集 生物物理学の進歩—生命現象の定量的理解へ向けて
Ⅱ.細胞レベル
情報理論による真核細胞の情報伝達機構の解析
Analysis of intracellular cell signaling by information theory
近藤 洋平
1,2,3
,
青木 一洋
1,2,3
Kondo Yohei
1,2,3
,
Aoki Kazuhiro
1,2,3
1自然科学研究機構生命創成探究センター
2自然科学研究機構基礎生物学研究所
3総合研究大学院大学基礎生物学専攻
キーワード:
情報理論
,
情報エントロピー
,
相互情報量
,
JNK
Keyword:
情報理論
,
情報エントロピー
,
相互情報量
,
JNK
pp.223-228
発行日 2021年6月15日
Published Date 2021/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201352
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細胞内情報伝達系の応答において,分子活性の時間的な変動や細胞内・個体内での分子局在の空間的な分布が重要であることがわかっている。しかし,このような複雑な応答と細胞外部環境との関係をいかに特徴づければよいだろうか。素朴に言えば,「時系列や空間分布に拡張された相関係数」のようなものが必要になるであろう。本稿では,情報理論を応用して前述の問題に対処しようとする近年の試みについて概観する。
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