Japanese
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特集 細胞機能の構造生物学
Ⅰ.細胞骨格の構造生物学
心筋の細いフィラメントの立体構造から明らかになった筋収縮・弛緩のカルシウム制御機構
Structures of cardiac muscle thin filament reveal the Ca2+ regulation between contraction and relaxation
藤井 高志
1,2
,
山田 有里佳
1
Fujii Takashi
1,2
,
Yamada Yurika
1
1大阪大学大学院生命機能研究科
2日本電子YOKOGUSHI協働研究所
キーワード:
細いフィラメント
,
筋収縮
,
カルシウム制御機構
,
クライオ電子顕微鏡
,
トロポニン
Keyword:
細いフィラメント
,
筋収縮
,
カルシウム制御機構
,
クライオ電子顕微鏡
,
トロポニン
pp.286-291
発行日 2020年8月15日
Published Date 2020/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201177
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筋収縮のカルシウム制御機構は生命活動に不可欠であるが,立体構造を基盤とした詳細な機構はほとんどわかっていなかった。筋収縮・弛緩制御の中心は筋肉の細いフィラメント上に組み込まれたカルシウムイオンで駆動するスイッチ機構である。筆者らは,クライオ電子顕微鏡を用いてカルシウム存在下および非存在下における細いフィラメントの立体構造変化を明らかにすることにより,筋収縮・弛緩制御メカニズムの構造基盤を明らかにした。
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