増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち
Ⅲ.細菌学・ウイルス学・免疫学
掘越弘毅(1932-2016)—極限環境微生物研究の開拓者
伊藤 政博
1
Ito Masahiro
1
1東洋大学生命科学部生命科学科
キーワード:
アルカリセルラーゼ
,
サイクロデキストリン
,
好アルカリ性細菌
,
極限環境微生物
,
深海微生物
Keyword:
アルカリセルラーゼ
,
サイクロデキストリン
,
好アルカリ性細菌
,
極限環境微生物
,
深海微生物
pp.422-423
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201048
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掘越弘毅博士は,極限環境生物学会と国際極限環境微生物学会の創始者であり,両学会の初代会長を務められ,極限環境生物に関する多大なるレガシーを残された。掘越博士は彼の人生を生物が過酷な状況下でどのように生存するのかを理解することと,それらが生産する酵素を人々の生活に役立てることに捧げた。特に掘越博士は好アルカリ性微生物を再発見し,本菌によって産生される酵素の産業化に成功したことで有名である。
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