増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち
Ⅲ.細菌学・ウイルス学・免疫学
日沼賴夫(1925-2015)—ヒトがんウイルスの探究
菅村 和夫
1
Sugamura Kazuo
1
1宮城県立がんセンター研究所
キーワード:
EBウイルス
,
成人T細胞白血病
,
ヒトレトロウイルス
,
HTLV-1
Keyword:
EBウイルス
,
成人T細胞白血病
,
ヒトレトロウイルス
,
HTLV-1
pp.420-421
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201047
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日沼賴夫博士は,ヒトがんウイルスを生涯の研究テーマとするなかで,成人T細胞白血病の原因ヒトレトロウイルスを発見し,その感染経路の解明と感染防御法の確立に大きく貢献した。また,同ウイルスの起源が縄文人にまで遡り得ることを示し,ウイルス研究から日本人の起源論を展開した。ヒトがんウイルス研究を通じて多くの門下生を育て,わが国の医学ウイルス学の発展に寄与した。
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