増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち
Ⅱ.生化学・遺伝学
山川民夫(1921-2018)—先天性代謝異常を化学の目から解き明かす
脊山 洋右
1,2
Seyama Yousuke
1,2
1医学中央雑誌刊行会
2学術著作権協会
キーワード:
脂質代謝
,
糖脂質
,
ファブリ病
,
テイ-サックス病
Keyword:
脂質代謝
,
糖脂質
,
ファブリ病
,
テイ-サックス病
pp.408-409
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201041
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山川民夫先生は医学部を卒業したが基礎医学に興味を持たれ,学生時代から伝染病研究所の薬学系の研究室で指導を受けられた。脂質生化学研究で世界をリードされたが,なかでも糖脂質に関しては,先天性の代謝異常症を蓄積物質の化学構造を明らかにすることに始まり,酵素反応も物質としてのタンパク質という考えのもとに多くの業績を残された。生化学を,生物の代謝を化学の目で見るという視点から研究を進められた。
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