Japanese
English
特集 生体膜のバイオロジー
Ⅴ.新技術
セミインタクト細胞リシール技術を用いた細胞機能解析
Functional analysis and phenotyping of the cells created by cell-resealing technique
國重 莉奈
1
,
加納 ふみ
2
,
村田 昌之
1,2,3
Kunishige Rina
1
,
Kano Fumi
2
,
Murata Masayuki
1,2,3
1東京大学大学院総合文化研究科生命環境科学系
2東京工業大学科学技術創成研究院細胞制御工学研究センター
3東京大学大学院総合文化研究科社会連携講座 「次世代イメージング画像解析学講座」
キーワード:
セミインタクト細胞リシール技術
,
細胞内導入法
,
病態モデル細胞
,
定量的画像解析
,
一細胞生物学
Keyword:
セミインタクト細胞リシール技術
,
細胞内導入法
,
病態モデル細胞
,
定量的画像解析
,
一細胞生物学
pp.247-251
発行日 2018年6月15日
Published Date 2018/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200804
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セミインタクト細胞リシール技術は,細菌毒素を用いて細胞膜を一時的に透過性にすることで,タンパク質や核酸をはじめとする様々な膜不透過性分子の細胞内導入を可能にする技術である。導入された分子の機能を,まさにそれが働く“現場”である細胞内で,細胞構造,細胞小器官や細胞骨格の空間配置がほぼインタクトに保たれた環境で検証できるという,ほかにはない強みを持つ。
本稿では,セミインタクト細胞リシール技術の概要と,それを応用した細胞質交換による糖尿病モデル細胞構築および画像をベースとしたフェノタイプ解析の実例について紹介する。
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