Japanese
English
特集 心臓の発生・再生・創生
Ⅰ.心臓の発生と進化
左右軸の分子機構と心臓形成
Molecular mechanism of left-right asymmetry and heart development
八代 健太
1
,
宮川 繁
2,3
,
澤 芳樹
3
Yashiro Kenta
1
,
Miyagawa Shigeru
2,3
,
Sawa Yoshiki
3
1大阪大学大学院医学系研究科心臓再生医療学共同研究講座
2大阪大学大学院医学系研究科先進幹細胞治療学共同研究講座
3大阪大学大学院医学系研究科心臓血管外科学
キーワード:
左右軸
,
繊毛
,
ノード流
,
Nodalシグナル
,
臓器錯位症候群
Keyword:
左右軸
,
繊毛
,
ノード流
,
Nodalシグナル
,
臓器錯位症候群
pp.520-524
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200722
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脊椎動物の内臓配置は左右非対称である。その異常は臓器錯位症候群と呼ばれ,ヒトでは出生数約1万人に一人に生じ,心臓の形態も影響を受け,その予後は伴った先天性心疾患に大きく依存する。左右非対称性が獲得される過程は,研究成果により4つのステップに分けて考えることができると判明した(図1A)1)。本稿では特にマウスの臓器配置の左右非対称性と心臓に焦点を絞り,この4つのステップに沿って背後にある分子機構を概説する。
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