Japanese
English
特集 心臓の発生・再生・創生
Ⅰ.心臓の発生と進化
心臓前駆細胞から見えてくる心臓形態の成り立ち
Hear morphogenesis from the aspect of cardiac progenitors
小久保 博樹
1
,
藤井 雅行
1
,
吉栖 正生
1
Kokubo Hiroki
1
,
Fujii Masayuki
1
,
Yoshizumi Masao
1
1広島大学大学院医歯薬保健学研究科心臓血管生理医学
キーワード:
心臓前駆細胞
,
心筋
,
刺激伝導系
,
Sfrp5
Keyword:
心臓前駆細胞
,
心筋
,
刺激伝導系
,
Sfrp5
pp.514-519
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200721
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心臓は,他の器官へと血液を供給するためのポンプの役割を果たす重要な器官で,胎生期において最も早く形成され機能するようになる。ここ20年のニワトリ胚を用いた細胞標識実験やマウスを用いた遺伝学的な細胞系譜解析で,心臓前駆細胞から増殖・分化する心臓形態の成り立ちについて多くのことが明らかとなってきた。初期に心筋の分化マーカーを発現する心臓原基と考えられていた細胞領域に加えて,その周囲の未分化な細胞領域から新たに細胞が付け加わって形成される心臓形態形成過程の大枠が理解されようとしている。本稿では,歴史を振り返りながら最新の心臓形態形成過程の理解について概説する。
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