増大特集 細胞多様性解明に資する光技術─見て,動かす
Ⅳ.狙ったものを動かす
光によるマウスを用いた精神神経疾患の病態解析
小尾 紀翔
1
,
林(高木) 朗子
1,2
Obi Kisho
1
,
Hayashi-Takagi Akiko
1,2
1群馬大学生体調節研究所脳病態制御分野
2科学技術振興機構さきがけ
キーワード:
精神疾患
,
神経回路病態
,
樹状突起スパイン
,
シナプス光遺伝学
,
AS-PaRac1
Keyword:
精神疾患
,
神経回路病態
,
樹状突起スパイン
,
シナプス光遺伝学
,
AS-PaRac1
pp.486-487
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200707
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光遺伝学の開発者の一人であるスタンフォード大学のDeisserothは,神経細胞に光感受性タンパク質であるchannelrhodopsin-2(ChR2)を発現させ,光照射することでその神経活動を直接制御することに成功したが,かく言う彼は精神科医である。今や見ない日はないと言ってよいほど広まっている光遺伝学であるが,肝心の精神神経疾患分野では,どのような革命を起こしているのであろうか。本稿では,光遺伝学のルーツとも言える精神疾患に焦点を当てる。
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