増大特集 細胞多様性解明に資する光技術─見て,動かす
Ⅱ.見えなかったものを視る
電位センサードメインを用いた膜電位プローブの進歩
河合 喬文
1
,
筒井 秀和
2
,
岡村 康司
1
Kawai Takafumi
1
,
Tsutsui Hidekazu
2
,
Okamura Yasushi
1
1大阪大学大学院医学系研究科統合生理学教室
2北陸先端科学技術大学院大学マテリアルサイエンス系生命機能工学領域
キーワード:
膜電位
,
電位センサー
,
電位依存性ホスファターゼ
Keyword:
膜電位
,
電位センサー
,
電位依存性ホスファターゼ
pp.444-445
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200686
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近年,細胞膜電位変化の光学計測を目的として,タンパク質性の膜電位プローブGEVI(genetically encoded voltage indicator)の開発が進んでいる。その一因として,ホヤの電位依存性ホスファターゼ(voltage-sensing phosphatase;VSP)の電位センサードメインが活用されるようになったことが挙げられる(図)。本稿では,主にVSPの電位センサードメインを用いた膜電位プローブの現状について概説する。
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