Japanese
English
特集 核内イベントの時空間制御
Ⅰ.ゲノム解析
遺伝子座特異的クロマチン免疫沈降法による特定ゲノム領域結合分子の同定とゲノム高次構造解析
Identification of molecules associated with specific genomic regions and analysis of higher-order chromosome conformation using the locus-specific chromatin immunoprecipitation technology
藤井 穂高
1
,
藤田 敏次
1
Fujii Hodaka
1
,
Fujita Toshitsugu
1
1大阪大学微生物病研究所感染症学免疫学融合プログラム推進室ゲノム生化学研究グループ
キーワード:
遺伝子座特異的クロマチン免疫沈降法
,
iChIP
,
enChIP
,
クロマチン
,
ゲノム機能
Keyword:
遺伝子座特異的クロマチン免疫沈降法
,
iChIP
,
enChIP
,
クロマチン
,
ゲノム機能
pp.189-193
発行日 2017年6月15日
Published Date 2017/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200608
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
転写やエピジェネティック制御をはじめとするゲノム機能の発現調節機構の解明は,生命科学における主要な課題の一つである。そのためには,解析対象ゲノム領域に結合している分子を同定する技術が欠かせない。また,近年,ゲノム領域間の相互作用が,ゲノム機能発現調節に重要な役割を果たしていることが示唆されている。このようなゲノム高次構造の解析においては,相互作用しているゲノム領域を同定する技術が必須である。本稿では,特定ゲノム領域に結合している分子(タンパク質,RNA,他のゲノム領域など)を同定するために,筆者らが開発した遺伝子座特異的クロマチン免疫沈降法(遺伝子座特異的ChIP法)の原理とその応用について概説する。
Copyright © 2017, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.