増大特集 病態バイオマーカーの“いま”
Ⅰ.循環器疾患・血液疾患
DICの分子マーカー
窓岩 清治
1
Madoiwa Seiji
1
1東京都済生会中央病院臨床検査医学科
キーワード:
DIC
,
FDP
,
SF
,
TAT
,
PIC
,
PAI-1
,
e-XDP
Keyword:
DIC
,
FDP
,
SF
,
TAT
,
PIC
,
PAI-1
,
e-XDP
pp.396-397
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200485
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DICは,何らかの基礎疾患により血液凝固系が過度に活性化された病態である。プロトロンビンフラグメント1+2やトロンビン-アンチトロンビン複合体,可溶性フィブリンモノマーはトロンビン生成の指標であり,DIC診断の本質を成す。一方,プラスミン生成を反映するプラスミン-α2プラスミンインヒビター複合体は,フィブリノゲン・フィブリン分解産物やD-ダイマーと共にDICの病型を把握するうえで有用である。プラスミノゲンアクチベータインヒビター-1や白血球エラスターゼによるフィブリン分解産物は,生命予後を予測する分子マーカーに位置付けられる。
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