増大特集 細胞表面受容体
●構造的特徴:1回膜貫通型◆受容体の遺伝子:EGFR(ERBB)
EGFR-TKIsの肺特異的障害の分子機構
栗本 遼太
1
,
巽 浩一郎
2
Kurimoto Ryouta
1
,
Tatsumi Koichiro
2
1千葉大学大学院医学研究院 先端化学療法学
2千葉大学大学院医学研究院 呼吸器内科学
pp.460-461
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101515
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
肺癌はバイオマーカーの研究や分子標的薬の登場により,飛躍的に個別化医療(personalized medicine)が進んだ疾患の一つである。Epidermal growth factor receptor(EGFR)遺伝子変異は,非小細胞肺癌(non-small cell lung cancer;NSCLC),特に肺腺癌の発生に明らかに関与している遺伝子変異の一つであり,EGFR-tyrosine kinase inhibitors(EGFR-TKIs)は従来の薬物療法に大きな変化をもたらした。その一方,致死的な肺障害が報告されており,その使用に際しては十分な注意が必要である。本稿においてはこのEGFR-TKIsの肺特異的障害の分子機構について概説する。
Copyright © 2013, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.