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特集 リンパ管
リンパ管形成におけるAspp1の役割
Role of Aspp1 in lymphatic vascular development
平島 正則
1
Masanori Hirashima
1
1神戸大学大学院 医学研究科 生理学・細胞生物学講座 血管生物学分野
pp.555-560
発行日 2012年12月15日
Published Date 2012/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101391
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ASPPは線虫から脊椎動物まで保存された細胞内ファミリータンパクである。ASPPは最初に明らかにされた機能的側面からApoptosis Stimulating Protein of p53と名付けられたが,タンパクのドメイン構造を示すAnkyrin repeats, SH3 domain, and Proline-rich region containing Proteinの頭文字でもある1)。このファミリーは互いに相同性配列を有するASPP1とASPP2,N末端領域が欠失しているiASPP(inhibitory ASPP)2)で構成される(図1)。本稿では,ASPPファミリータンパクが関与する分子経路とモデル動物を用いた解析結果を概説することを中心に据え,リンパ管形成におけるASPP1の役割について現在までに得られた知見を紹介する。
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