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特集 リンパ管
リンパ管形態学の最近の進歩
Recent advances in morphology of lymphatic vessels
大谷 修
1
Osamu Ohtani
1
1東京医科大学 解剖学教室
pp.549-554
発行日 2012年12月15日
Published Date 2012/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101390
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リンパ管は過剰の組織液を吸収し,途中リンパ節を経由して血液循環系に戻すことにより体液の恒常性を維持する。リンパ節ではリンパとともに運ばれてきた抗原性物質に対して免疫応答を開始する。さらに,小腸のリンパ管は脂肪や脂溶性ビタミンを運ぶ。
本稿では,第1に1622年Aselliがリンパ管を発見して以来のリンパ管研究の歴史を概観する1,2)。第2にリンパ管の構造に関する最近の進歩を概観する。リンパ管は器官特有の形態と分布を示す3)。そこで,第3に横隔膜と胸膜,脊髄神経根周囲の硬膜外表面および肝臓のリンパ管の形態と分布について述べる。
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