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特集 新組織学シリーズⅢ:血管とリンパ管
Ⅰ.血管・リンパ管研究の多様なアプローチ
血管とリンパ管の機能形態学
Functional morphology of blood and lymphatic vessels
下田 浩
1,2
Shimoda Hiroshi
1,2
1弘前大学大学院医学研究科生体構造医科学講座
2弘前大学大学院医学研究科神経解剖・細胞組織学講座
キーワード:
血管
,
リンパ管
,
機能形態学
,
系統発生
Keyword:
血管
,
リンパ管
,
機能形態学
,
系統発生
pp.501-506
発行日 2022年12月15日
Published Date 2022/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201606
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脊椎動物では,まず同化性・異化性循環をつかさどる器官として血管系が確立し,その後新たに組織液や細胞・組織の代謝物の回収,加えて自由細胞の輸送に特化した循環器としてリンパ管系が構築される。進化における個体の形態変化に応じて循環器系も大きく改築され,新たな循環器であるリンパ管は様々な機能形態を獲得する。本稿ではリンパ管系を軸として,系統発生学的見地より血管・リンパ管の機能形態について概説する。
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