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特集 質感脳情報学への展望
観察に基づく質感のモデル化と生成
Appearance sampling for rendering shitsukan
佐藤 いまり
1
Imari Sato
1
1国立情報学研究所 コンテンツ科学研究系
pp.320-324
発行日 2012年8月15日
Published Date 2012/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101303
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コンピュータグラフィックス(CG)の研究分野では,視覚的に現実感の高い画像生成の実現に向け,これまでに様々な描画アルゴリズムやハードウェアなどが開発されてきた。さらには,物体の持つ微妙な質感が表現できる反射モデル式も提案され,複雑な反射特性や形状を持つ物体であっても,反射モデル式に基づき高速に描画するといったことが可能となってきている。
レンダリング技術の急速な発展の一方で,写実的な画像生成を求めて実物体の持つ複雑な質感などを追求すればするほど,その物体の形状モデルや反射パラメタを手作業などで設定するのが難しいということが問題となってきている。画像生成に用いる物体のモデルをどのようにして設定すればよいかという問題に対して,実際の物体の形状や反射特性をカメラやレンジファインダといった三次元センサを用いて観察することにより,その物体に関するモデル獲得するというアプローチが注目されるようになってきた。本稿では,光源環境の変動に伴う物体の見えの変化を実物体の観察からいかにモデル化するかということを考えていく。
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