Japanese
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特集 質感脳情報学への展望
工学における質感計測と再現
Measurement and reproduction of shitsukan in engineering
日浦 慎作
1
Shinsaku Hiura
1
1広島市立大学大学院 情報科学研究科
pp.310-319
発行日 2012年8月15日
Published Date 2012/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101302
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質感は五感による外界からの入力が脳により情報処理され脳内に形成される,ある種の感覚であると考えられる。そうすると,五感による知覚より前の段階,つまり光や力といった感覚器官が捉える物理量やそのパターン,または対象物体そのものにも質感と呼べるもの,つまり質感に寄与する成分が含まれていることになる。これをなるたけ余すことなく計測・記録し,さらに提示デバイスにより再現することができれば,豊かな質感を有する美術工芸品や考古遺物のデジタルアーカイブ,工業製品の製造品質管理から娯楽分野まで様々な分野に寄与することができる。そこで本稿では,質感を記録・再現することをテーマとし,特に視覚による質感を題材に,質感を構成する物理的な要素に関して概説する。
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