特集 細胞核―構造と機能
2.核膜孔複合体
核膜孔複合体の形成機構
今本 尚子
1
,
三村 恭弘
1
,
船越 智子
1
Naoko Imamoto
1
,
Yasuhiro Mimura
1
,
Tomoko Funakoshi
1
1理化学研究所 基幹研究所 今本細胞核機能研究室
pp.378-379
発行日 2011年10月15日
Published Date 2011/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101175
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核膜孔複合体(nuclear pore complex;NPC)は核膜に存在する総重量100MDaの巨大タンパク質複合体である。NPCを構成する全因子(Nups)はプロテオミクス解析で明らかにされ,全体構造は電子顕微鏡で明らかにされてきた。Nupsの形状予測,分子間相互作用,孔に存在する分子数と局在情報を統合して,それぞれのNPC構造に配置するNupsがシミュレーションされている1)。これらの情報をもとに明らかにされてきたNPC形成機構を概説する。
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