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特集 脳科学のモデル実験動物
ゼブラフィッシュ―行動制御の基本神経回路の作動原理解明のためのモデル実験動物
Zebrafish,a new model animal for analysis of dynamic properties of the basic neural circuits controlling behaviors
岡本 仁
1
,
青木 田鶴
1
Hitoshi Okamoto
1
,
Tazuru Aoki
1
1理化学研究所 脳科学総合研究センター 発生遺伝子制御研究チーム
pp.2-10
発行日 2010年2月15日
Published Date 2010/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100955
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脳の発生の仕組みが分子レベルで明らかになるに従って,目的を達成するための行動プログラムを書き込み,状況に応じて読み出すための基本的な神経回路が,全ての脊椎動物に共通して存在するのではないかと考えられるようになってきた。この考えに基づき,できるだけ単純な構造の脳を持ち,遺伝学的手法,分子生物学的遺伝子操作や生体内での神経細胞活動の可視化などが行えるゼブラフィッシュが,この神経回路の作動原理の解明に重要な役割を果たすことが期待されている。
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