特集 タンパク・遺伝子からみた分子病―新しく解明されたメカニズム
4.受容体
酸化型LDL受容体
中村 治雄
1
Haruo Nakamura
1
1三越厚生事業団
pp.422-423
発行日 2005年10月15日
Published Date 2005/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100453
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
酸化型LDL受容体(以下,OX-LDL)は,一般にスカベンジャー受容体(SR)と呼ばれる蛋白群に属している。現在,約11種が確認・同定されており,その主要な構造は図1に示す通りである。
このクラスA(SR-A)はⅠ,Ⅱ,Ⅲ型と,MARCO(macrophage receptor with collagenous structure)に分けられる。細胞質,膜通過,スペーサー,コラーゲン,α-ヘリカルコイルドコイル,C端側の六つのドメインから成り,C端側にシステインリッチ(SRCR)ドメインをもつのがⅠ型,もたないのがⅡ型である。細胞外にあるコラーゲン様構造がリガンド結合活性を示している。
Copyright © 2005, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.