特集 タンパク・遺伝子からみた分子病―新しく解明されたメカニズム
3.信号系
グアニンヌクレオチド結合タンパクG(s)αサブユニット(GNAS)
安部 道子
1
,
名倉 潤
1
,
三木 哲郎
1
Michiko Abe
1
,
Jun Nakura
1
,
Tetsuro Miki
1
1愛媛大学医学部老年医学講座
pp.406-407
発行日 2005年10月15日
Published Date 2005/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100446
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
グアニンヌクレオチド結合タンパクG(s)αサブユニット
高等生物はその体内の恒常性を維持するため情報伝達系により生体機能を調節する。グアニンヌクレオチド結合タンパク(Gタンパク)はこの情報伝達系を担う分子である。
細胞外からの情報は,ファーストメッセンジャーであるホルモン,神経伝達物質,増殖因子,サイトカインなどのシグナルによって伝えられ,リガンドとして,イオンチャネル共役型,酵素共役型,Gタンパク共役型などのかたちを持つ受容体に受容される。Gタンパク共役型では,受容体にリガンドが結合するとGタンパクによってシグナルは変換され,エフェクターを活性化することによりセカンドメッセンジャーを産生し,これによってさらに信号は増幅され,伝達される。
Copyright © 2005, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.