Japanese
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特集 脳の遺伝子―どこでどのように働いているのか
神経組織に発現する血小板由来増殖因子
Platelate derived growth factor in nervous system
笹原 正清
1
,
尾矢 剛志
1
,
石井 陽子
1
,
石澤 伸
1
Masakiyo Sasahara
1
,
Takeshi Oya
1
,
Yoko Ishii
1
,
Shin Ishizawa
1
1富山医科薬科大学病理学第二講座
pp.292-295
発行日 2005年8月15日
Published Date 2005/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100402
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血小板由来増殖因子(PDGF)は間葉系細胞あるいはグリア細胞に対する増殖因子として同定された。広範な種類の細胞分化や増殖に強い影響を与え,個体発生,腫瘍発生や創傷の治癒に重要な役割を果たすことが示されている。さらに,主として培養実験により神経系細胞への作用が示されており,近年では,特に神経伝達物質の機能を修飾する可能性が示されている。本稿では,われわれの研究を中心として紹介し,脳においてPDGFが神経賦活ないしは神経機能を制御する重要な因子であるとする仮説を提示する。
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