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特集 成長因子
総説
血小板由来成長因子(PDGF)
Platelet-derived growth factor: Mysteries of its molecular weights and action mechanisms with a hypothesis
大野 忠夫
1
Tadao Ohno
1
1科学技術庁放射線医学総合研究所薬学研究部
pp.374-380
発行日 1982年10月15日
Published Date 1982/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903561
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細胞成長因子をめぐる研究動向をみると,60年代に種をまかれ,70年代に芽を出したものが,70年代後半より伸び盛りの時期に入ったという感がする。血小板由来成長因子(PDGF)についても,最も著名なNGF,EGFに比べれば,やや発芽時期に遅れがあるとはいえ,研究の伸長速度はこれらに優るとも劣らない。
PDGFは,細胞周期上のG0期に特異的に作用するという点が明らかにされた最初の成長因子であり,人類の逃れられざる病である動脈硬化に深く関わっていると考えられている因子である。PDGF発見の経緯から,細胞周期に対する作用等については,いくつかのすぐれた総説が出されている1〜6)。概要はそれらを参照願うとして,本稿では最近生じてきた2,3の話題を提示し,読者諸賢の参考に供したい。
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