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特集 アディポゲネシス
レギュカルチンの脂肪代謝調節における役割
Role of Regucalcin in the Regulation of Lipid Metabolism
山口 正義
1
Masayoshi Yamaguchi
1
1エモリー大学医学部医学科内分泌代謝学部門
pp.202-208
発行日 2008年6月15日
Published Date 2008/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100170
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レギュカルチン(regucalcin)は,1978年にEFハンド構造を有しないカルシウム結合タンパクとして筆者により発見された1,2)。本タンパクは細胞内カルシウムイオン(Ca2+)およびカルモジュリンによる酵素活性化を抑制することから,レギュカルチンと命名した3-5)。その後,レギュカルチンは,数多くの研究により,細胞内情報伝達系の制御タンパクとしての役割を有し,細胞の恒常性維持に多機能を発揮することが解明されている4,6-8)。
レギュカルチン遺伝子はX染色体に位置し9,10),7個のエクソン構造を有する11)。これまでに,その遺伝子とアミノ酸の構造はヒトを含めた脊椎動物から無脊椎生物の16種において同定されており,レギュカルチンファミリーとして構築されるようになった12)。
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