#総合診療
#書評:内分泌代謝疾患レジデントマニュアル 第5版
大塚 文男
1
1岡山大学術研究院・総合内科学
pp.439
発行日 2025年4月15日
Published Date 2025/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510350040439
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内分泌代謝領域は、医学生やレジデントにとって、いつも苦手とされる分野の1つである。一方で、私がそうだったようにこの領域が学生時代から好きなレジデントもおり、本書のようなマニュアルを読むと今でもワクワクする。内分泌代謝の診療では、医学生・初期研修医から基本領域専攻医では日常診療に潜む内分泌疾患を見逃さないようにいかにアンテナを高くするかがポイントだが、内分泌代謝専攻医にとっては甲状腺疾患・副腎疾患・下垂体疾患・性腺疾患など数々の病態への診断・治療から、常に遭遇している糖尿病診療の実践・応用まで、多くのハードルがあり、すぐに使えるわかりやすいマニュアルが必携といえる。
われわれの教室では、内科・総合診療専攻医と内分泌代謝専攻医の両者が今まさに研鑽しており、初学者から専門医までの視点で、教室員で楽しく読ませていただいた。まず全体を眺めると、レジデントが内分泌代謝診療において比較的遭遇しやすい病態がピックアップされており、それぞれの内容が過不足なく簡潔に載っていることに気付く。さらに多岐にわたる疾患でも、それぞれの情報にアクセスしやすい構成となっている。見逃さないためのチェックリスト、内分泌検査の解釈、そして合併症や治療まで、処方例も交えて詳細に記述されていることから、今すぐ知りたいことにたどりつきやすい即戦力となるような工夫がみられる。

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