特集 —知ってるつもり? 知らなきゃいけない?—新語・新概念辞典
【新語・新概念(五十音順)】
神経ペプチド
山本 紘一郎
1
,
大塚 文男
1
1岡山大学病院 総合内科・総合診療科
キーワード:
神経ペプチド
,
オレキシン
,
キスペプチン
Keyword:
神経ペプチド
,
オレキシン
,
キスペプチン
pp.140
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510350020140
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◦定義
神経ペプチドは神経細胞で産生され、開口放出で分泌される。ほとんどの神経ペプチドはG蛋白質共役型受容体(G protein-coupled receptor:GPCR)を介して作用し、中枢神経系から末梢までの幅広い生理機能をもつ。たとえば、オレキシンは摂食や睡眠・覚醒に関与し、キスペプチンやゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)は生殖、オキシトシンは子宮収縮や愛情形成などに関連する。近年、新規生理機能の発見や新規薬剤の開発において、オレキシンやキスペプチンが注目されている。これらは共に日本人研究者の貢献が大きいことも重要である。
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