特集 思春期を再考する
思春期発来機序
髙橋 俊文
1
1福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター教授
キーワード:
性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)
,
Gonadarche
,
キスペプチン
,
ニューロキニンB(NKB)
,
Dynorphin
Keyword:
性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)
,
Gonadarche
,
キスペプチン
,
ニューロキニンB(NKB)
,
Dynorphin
pp.11-16
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.27.03_0011-0016
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思春期発来機序の全貌はいまだ謎であるが,視床下部−下垂体−性腺系(HPG axis)の再活性化が重要である。HPG axisは乳児期以後抑制されているが,思春期開始にはこの抑制の解除と同時に性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)分泌の促進が同時に進行する。GnRH分泌促進機序として,視床下部弓状核におけるキスペプチン経路の活性化が重要である。Gonadarche開始のイニシエーターは不明であるが,体格成熟に関するシグナルが鍵となる可能性がある。「KEY WORDS」性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH),Gonadarche,キスペプチン,ニューロキニンB(NKB),Dynorphin
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