特集 孤立・孤独
扉
pp.97
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.188160960770020097
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日本社会では,孤立・孤独*が静かに広がり,コロナ禍を経てその深刻さは増している。種々の研究からは,孤立・孤独が死亡率を上昇させ,認知症やうつ病のリスクを高めることが明らかになっている。英国では2018年に孤独担当大臣という専門ポストが設置され,本邦でも2023年に孤独・孤立対策推進法が成立するなど,いまや孤立・孤独は世界的な社会課題と言える。本特集は,孤立・孤独が私たちの心身や社会に与える影響を,社会科学,精神医学,神経科学の観点から紐解く試みである。孤立・孤独がなぜ深刻な問題なのか,そしてどのように対峙していくべきなのかを考えてみたい。
*文脈や研究者によって「(社会的)孤立・孤独」「孤独・孤立」などの用語が使用されている。
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