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教育講座
神経可塑性を誘導するリハビリテーション治療
Neurorehabilitation to Induce Neural Plasticity
藤原 俊之
1
Toshiyuki Fujiwara
1
1順天堂大学大学院医学研究科リハビリテーション医学
キーワード:
機能回復
,
神経可塑性
,
皮質内抑制系介在ニューロン
,
脊髄介在ニューロン
Keyword:
機能回復
,
神経可塑性
,
皮質内抑制系介在ニューロン
,
脊髄介在ニューロン
pp.203-208
発行日 2024年3月18日
Published Date 2024/3/18
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はじめに
脳血管障害患者のリハビリテーション治療において,機能回復には神経可塑性が重要な役割を担っている.近年さまざまなneuromodulation手法により,さらなる機能回復が可能となり,その機序として神経可塑性が挙げられている.しかしながら,多くの研究では機能回復の機序について神経可塑性ということを考察で述べているが,実際に神経の可塑的変化を機能画像や,神経生理学的に検討している研究は少ない.特に神経生理学的に脳だけでなく脊髄における神経可塑性を検討している研究は少ないのが現状である.
脳卒中の機能回復においては,脳における機能再構築だけでなく,脊髄レベルでの脊髄介在ニューロンの可塑的変化が重要である1).本稿では,われわれの知見をもとに,それぞれのneuromodulationによる機能回復が脳,脊髄における神経可塑性にどのように関連しているのかを概説する.

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