- 文献概要
私は現在,教材作成委員会と会則検討委員会の統括担当理事を拝命しておりますが,これらの仕事をしていると,用語の使用の重要さ,難しさを思い知らされます.特にテキスト作成の編集作業を行っていると,校正の際に判断の難しい例によくぶつかります.「例えば」「良い」などと漢字表記にするか,「たとえば」「よい」とひらがな表記にするか,判断に迷います.また,助詞,送り仮名の使い方にも気を使います.日本語表記については各出版社の取り決めに準拠していくことになるのですが,必ずしも統一されているとは限りません.
最近,ある会則の検討中に条文の中で「中傷・誹謗」とあり,今は「誹謗中傷」が普通ではないかとの指摘がありました.至極もっともな指摘でしたが,「中傷」も「誹謗」も独立して意味をもつ単語であり,「中傷・誹謗」と列記して用いることも間違いではないことから,訂正の必要がないという結論に至りました.
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