連載 末安民生の赤丸急上昇!私はこれに注目している。【最終回】
これからは,患者さんが「地域で暮らす」ことにどれだけ迫れるか,がポイントだ
末安 民生
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1慶應義塾大学看護医療学部
pp.78-79
発行日 2002年9月15日
Published Date 2002/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900515
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地域社会資源のつくり方
1つの町にいくつもの精神病院がある場合でも,退院した患者を支える機関はあまりに少なく,その現状は今も続いている。患者は病院で治療を受け,治療がいくら完全だったとしても,その後は1人で病気とつきあわなくてはならず,未だに通院だけが患者の闘病生活を支えているという場合が多い。
病院のうちのいくつかではデイケアや社会復帰施設,作業所やグループホームなどの社会資源を揃えており,口コミレベルでの人のつながりが退院後の生活を芝えるために情報として広がっている町もある。が,いかんせん地域差は大きい。
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