連載 ケアフルな一冊『「量子論」を楽しむ本』『脳と心の量子論』
やっぱり無謀な試みだった
坂田 三允
1
1長野県看護大学
pp.61
発行日 2001年5月15日
Published Date 2001/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900374
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昔から,理科や数学は大の苦手だった。算数のレベルならまだしも,因数分解大嫌い,三角関数まったく受けつけず,化学記号なんぞ見るだけで頭が痛くなる。だから理科や数学が得意という人はもうそれだけで尊敬する。そんな私がなぜこんな本に手を出したか。
つい先ごろ,ある出版社の営業担当の人と話をした,もちろん彼の目的は看護の本の販売であったのだが,なぜか話はとんでもない方に進んでしまって,四方山話に花を咲かせていたとき,彼が言った「物理学は哲学を超えましたよ」という一言につかまってしまったのだ。
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