特集 となりの看護記録
急性期のさまざまな看護記録
松山記念病院
内田 浩
,
遠藤 ナミ子
pp.10-11
発行日 2001年5月15日
Published Date 2001/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900363
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■フォーカスチャーティング導入の経緯
当院の看護記録様式については長い間,経時記録という形をとってきた。記録内容を振り返ってみると,入院後の状態・医師の指示・処置の内容・病状にどう対処したか…などの観察記録・業務記録がほとんどであった。
看護実践においては,表面上の問題から患者が直而している困りごとを確かめ,治療することを動機づけ,また患者や家族に対して不安や苦痛を少しでも緩和できるようなかかわりが必要となる。そのためには気持ちを伝え合える信頼関係作りも重要である,以上のようなことが分かっていながら,あるいは実践しているにもかかわらず記録にはほとんど反映されていない状況であった。そこで業務中心の記録から患者中心の記録に変え,看護の実践とその結果を明らかにしていこうと,記録の改善に取り込んだ。
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