特集 《堂々めぐり》からの跳躍
精神科臨床を「システム論」で見てみると
吉浜 文洋
1
1静岡県立大学短期大学部
pp.6-13
発行日 2000年7月15日
Published Date 2000/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900292
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臨床の場面では,「原因を解明し,それに働きかけることで結果を導き出す」方法が理想とされ,原因―結果が明らかでないものを排除する傾向がある。しかし現実の臨床場面では,さまざまな「奇妙で,予想外で,常識はずれ」な偶然的介入が,《堂々めぐり》から抜け出す変化を引き起こしている。「偶然」のもつ意味をポジティブにとらえなおしていく。
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