連載 現場に技あり!⑦
訪問看護からの卒業―そのタイミングと看護者の異和感
萱間 真美
1
,
尾崎 麻里子
2
1東京大学大学院医学系研究科精神看護学分野
2松沢病院訪問看護窒
pp.60-65
発行日 2000年1月15日
Published Date 2000/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900254
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今月のシーン
Pさんとは話が続かず,訪問に行っていて本当に役に立っているのかどうかわからなくなるとの相談が,K看護長からあった。そのため,訪問に同行することになった。
Pさんは,工学部卒である。妄想型の精神分裂病で,医療関係者にあてて書かれた難解な手紙をはじめて訪問看護室に行ったときに読んだ記憶がある,印象の強い患者さんである。食費を切りつめても大学の同窓会会費を払うというひとでもある。
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