連載 精神看護ステップアップ講座:グループワーク10
グループで話す
武井 麻子
1
1日本赤十字看護大学
pp.52-55
発行日 1999年7月15日
Published Date 1999/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900204
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学生やスタッフのためのトレーニング・グループを行なっていると,ときどき患者のグループが恋しくなることがある。「こんなとき,患者だったら,もっと率直に発言するのに」と,つい思ってしまうのだ。
私がかって勤務していた病院では,グループを始めてすでに20年以上が経過しようとしている。各病棟で週1回定期的に病棟ミーティングが行なわれているほか,種々のグループ活動が毎日どこかで行なわれている。私がこの病院を去ってからも,多くの患者が退院し,何人かは亡くなった。スタッフも入れ替わり,グループを始めた頃を知る人は、いまでは長く入院し続けている一部の患者だけとなっている
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