連載 精神看護ステップアップ講座:グループワーク5
グループのバウンダリー
武井 麻子
1
1日本赤十字看護大学
pp.74-77
発行日 1998年9月15日
Published Date 1998/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900116
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バウンダリーとは,境界のこと。内側と外側を区別する垣根のようなものだ。たとえば,人間の身体は皮膚というバウンダリーで外側と内側を隔てられている。けれども,その皮膚にはいくつもの開口部があって,外から空気やさまざまな刺激を取り入れたり,内からも水分や熱を外に放出したりしている。つまり,リフトンが言うように「境界というものは,また架け橋でもある」*1わけだ。
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