連載 患者に導かれる学生、引き込まれる教員。・3
精神看護の入口への誘い方
観察の奥深さにハマる
舩山 健二
1
1新潟県立看護大学 地域生活看護学領域 精神看護学
pp.555-557
発行日 2023年11月15日
Published Date 2023/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689201213
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観察の奥深さにハマること
「看護は観察に始まり観察に終わる」と言われます。今回は精神科“沼”の中心でもある観察の奥深さにハマりこんでみたいと思います。紙面に限りがありますので、本稿では、看護の観察と言えるか否かを左右する6つの視点を共有したいと思います。共通点は、患者に対する“関心”が基盤にあるかどうかです。
うつ状態にある患者の看護記録の食事に関する記載が、単なる「食事摂取量」にとどまることなく、その人にとっての「食事の意味」にまで目が向けられているか。観察を通じて得られた患者の内的世界が記録に反映され、患者理解が深まることを願っています。
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