特集 精神科訪問看護の先人に、経営や看護のコツを聞く!
怒りと暴言が止められない利用者—“本当に変わりたいと思っているの?”訪問看護の行き詰まりをどう突破したか
崔 明玉
1
Choe Myongok
1
1訪問看護ステーションみのり
pp.289-291
発行日 2022年7月15日
Published Date 2022/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689201020
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訪問看護につながるまでの経緯
事例を紹介します。Aさんは幼少期、他の子どもに比べ、おしゃべりが多く、じっとしていられないことがありました。母親は「落ち着きがない子」という印象を持っていたものの、発達について指摘されることはなかったので、そのままにしていました。しかし、高校に進学してから行動が一変します。
道行く通りすがりの人に暴言を吐いたり、母親に対して「話す言葉が気に入らない」と暴力を振るうことがありました。徐々に母の手に負えなくなり、精神科を受診させます。その際にADHDの診断を受け、治療が開始されました。
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