特集1 する側・される側どちらにとっても“楽”で“快適”な「楽々快々」介助術
【インタビュー】「自分に負担の少ない技術は、利用者さんにとっても楽なのだと気がついて」
佐藤 絵美里
1
,
木田 塔子
2
1カイゴジョブアカデミー
2東京大学医学部健康総合科学科看護科学専修
pp.100-104
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200979
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力対力の闘いから降りる
木田 今、認知症病棟などで働く看護師さんには、腰を痛めて離職まで考えている方も多いと聞いています。そういう困っている方たちに届くといいなという思いで、今回取材をさせていただきました。佐藤さんは理学療法士が開催する研修で学んだということですが、それを実践につなげられたのがすごいと思います。
佐藤 身体が覚えて、頭でもきちんとわかるようになるまでには3年以上かかりました。研修を受けた動機は、とにかく「小柄な自分でもできる技術」「介護職を続けていけるための技術」を身につけたいと思ったから。でも試行錯誤しながらその技術を利用者様に使った時、「えっ? あんた魔法使いかい? 全然痛くない」と言われて。それで自分にとって負担が少ない触り方をすると、相手にも負担がないんだなと後から気がついたんです。
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