眼科検査法についての私の考え
精度,操作性の良い,患者負担の少ない機器こそ
澤 充
1
1日本大学医学部眼科学教室
pp.30-31
発行日 1998年10月20日
Published Date 1998/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906057
- 有料閲覧
- 文献概要
検査法は精度以外に操作性および,被検者への負担を考慮に入れる必要がある。良い検査法,装置はこれらの要件を満たしていることがわかる。
私がフレアセルメーターの開発にあたって常に念頭にあったのはGoldmann細隙灯顕微鏡と石原色覚検査表である。これらの共通点はそれ以前にも同種の装置,検査法があったわけであるが,独創的な発想によってそれまでの検査の欠点を克服した点にある。Goldmann細隙灯顕微鏡以前の細隙灯顕微鏡は,光軸あわせ(芯出し,センタリング)が困難,光源が水平方向にあるため場所をとる,操作性が悪いという問題があった。
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.