特集 認知症高齢者へ、こんな対応の工夫により身体拘束をせずに乗り切っています
扉
pp.555
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200546
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病院での身体拘束がデータ上増加しています。
これは今まであやふやだったものも身体拘束として報告するようになったためという説もあり、増えているのではなく、もともと多かったし、実際の身体拘束はもっと多いだろうとも言われています。
ただ、身体拘束が減っていない理由として確実に言えるのは、認知症患者の入院が増えたことです。
スタッフは誰も、やりたくて自由を奪っているわけではありません。
「縛るしかない」と思い込み、“必要悪”として“仕方なく”行っているのだと思います。
しかしそれにより自らの自尊感情も下がり、患者さんへのケアが逆に増え、患者さんからの悪感情を受け……という悪循環に陥っています。
そこでこの特集では、認知症高齢者が入院してきた場合でも、身体拘束をせずに治療と看護を実践できるようになった病院に、そのやり方、発想の転換、実現できた経緯、試行錯誤などを教えていただきました。
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