連載 失恋の話を聞きまくる男たち。桃山商事・10
「結婚に全部乗っけすぎ問題」とは?—婚活の困難から見えてきたもの
清田 隆之
1
1桃山商事
pp.90-93
発行日 2016年1月15日
Published Date 2016/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200191
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
今回ご紹介するのは、「本当に結婚したい」と切望するS子さんのお話です。彼女は妊娠のリミットや将来に対する不安によって焦りが募り、最近になって婚活パーティや街コンに通い始めた33歳の公務員女性。「どうすれば結婚できるかわからない」と悩むその背景には、「結婚に全部乗っけすぎ問題」とも言うべき思考回路がありました。
まず、S子さんの現状を紹介します。ここ5年間ずっと彼氏ができないという彼女は、通い始めた婚活パーティなどで男性と知り合う機会はあっても、1〜2回ご飯に行って終わりということが続いているようです。そして、それを乗り越えるべく、とある著名人女性が主宰する婚活塾にも通っていました。話しぶりからマジメな性格の女性であることが見受けられ、さらに事前メールには「なぜ彼氏ができないのか、男性目線で相談に乗ってもらえるとありがたいです」とありました。
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.