連載 やっぱり知りたい少子化のはなし・9
拡大する「婚活ビジネス」の今—株式会社ツヴァイに聞く
河合 蘭
pp.938-945
発行日 2015年11月25日
Published Date 2015/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665200349
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妊娠・出産の世界では「晩産化を食い止めなければ」という声が高まる一方だ。しかし,女性たちになかなか産まない理由を聞くと,「早く産んだほうがいいのはわかっているのですが,こればかりは相手がいることなので」と言う人が実に多い。
国の統計でも,たしかに,未婚率はどんどん上がっている(図1)。30〜34歳の未婚者は,1970年代までは男女とも10人に1人程度だったが,今や男性は約半分,女性は3人に1人となった。国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査」によれば,「いずれ結婚するつもり」と回答する未婚者は今なお約9割を占めているが,実際には,相手が見つからないのだ。
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