特集2 自分の病院に合った、持続できるクリニカルパスの作り方
—大きな流れで理解しよう—今、クリニカルパスが注目される理由
伊藤 弘人
1
,
堀口 寿広
1
1国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所社会精神保健研究部
pp.260-267
発行日 2015年5月15日
Published Date 2015/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200085
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
政策的な動向:
急展開するクリニカルパス
まず、精神科クリニカルパス(以下、精神科パス)が注目されることとなった2014年度診療報酬改定の内容をおさらいしておきましょう。読者の皆さんが説得力をもって院内関係者に精神科パスの話をするには不可欠だからです。
昨年の診療報酬改定では、「精神病床の機能分化」領域の改定で、「院内標準診療計画加算(退院時1回)」が新設されました。この「院内標準診療計画書」とクリニカルパスは、ほぼ同義として位置付けられていますので、「加算をとるにはパスが必要」「パスがあれば加算がとれる(かもしれない)」、これが現在の病院における精神科パス導入の動機となっています。
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.