特集 観察の視点にプラスしたい 身体疾患治療薬と向精神薬の相互作用
消化器疾患
八田 耕太郎
1
,
臼井 千恵
1
1順天堂大学医学部附属練馬病院メンタルクリニック科
pp.56-60
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101050
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消化器疾患の標準的な薬物療法
劇症肝炎に起因する肝性脳症には、血漿交換と持続的血液ろ過透析が有効であり、救命を図るために、肝移植を含む集中治療を必要とすることもあります。予防的に経腸特殊組成アミノ酸製剤(アミノレバンEN®、ヘパンED®)と合成二糖類(ラクツロース)を用います。
ウイルス性慢性肝炎にはインターフェロンや抗ウイルス薬が主な治療であり、C型肝炎の場合、ペグインターフェロンとリバビリン(レベトール®、コペガス®)の併用の治療効果が高いとされています。インターフェロンは、うつを誘発することがあるため、注意が必要です。
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