本を読むとき
『多飲症・水中毒 ケアと治療の新機軸』
阪内 英世
1
1鶴が丘ガーデンホスピタル・看護部
pp.120
発行日 2010年7月15日
Published Date 2010/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100739
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多飲症の患者ケアは、これまで隔離室で飲水を制限するか、監視ともいえるような観察体制で水中毒を予防するかのどちらかであった。これは看護師にとっては、その膨大な労力のわりに無力感を強く感じさせるものであり、患者には不自由と苦痛を与えるだけのものである。
しかしこの本では、山梨県立北病院のスタッフが、それまでと異なる新しい多飲症患者の対応を紹介しており、行き詰まった患者ケアに希望をもたらすものとなっている。
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