FOCUS “競技スポーツ”を通してみえてきた薬物療法の在り方
回復には希望が必要。それは医療者も同じ。
高谷 義信
1
1大阪精神医学研究所 新阿武山病院
pp.76-79
発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100032
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完敗の悔しさを味わった帰り道
バレーボールチーム「あぶやまワンハーツ」のスポ根物語は、“悔しさ”から始まりました。
2002年の夏、「第1回精神障害者ソフトバレーボール大会近畿ブロック大会」への参加を呼びかける一通の案内が病院へ届きました。当時は全くどんな大会かわからなかったのですが、おもしろそうなのでデイケアのスポーツプログラムの一環として参加できないかと考えました。デイケアメンバーにはかると、バレーボールの経験はないけれどスポーツが好き、というメンバーが出場を希望し、参加することになりました。試合当日まで1か月程しかなく、近くの公園で2、3回と体育館で1、2回の練習をした程度で参加しました。結果は、予選リーグの2試合とも見事な完敗で終わりました。
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